ハラタケ目・ヒラタケ科・ヒラタケ属
Pleurotus ostreatus
キノコシーズンが終了した初冬、街路樹に突如直径15cmを超える大型のキノコの群生を発見した。カサが平面で幅が広いそれは、夜冬の寒さを和らげる絨毯のようで、昆虫の憩いの場になっていた。
ヒラタケで正解だと思うのだが、いかんせん誤食が怖くて、咀嚼だけで捨てた。味は美味しかった。似ているキノコとしてツキヨタケがよく挙げられるが、断面の黒いしみはみ見られなかった。が、日本には約10,000種いて3,000〜4,000種ほどしか名前がつけられていないと言うのだから躊躇してしまう。
各部位を観察する
カサ
- カサが20cmほど。はじめは饅頭形だがしだいに開いていき、最終的には反り返る。
- 全体が淡灰褐色で周辺が黒褐色。成長度によって変化に富むらしい。
ヒダ・柄
- ヒダは特徴的な短い柄の大部分にヒダが垂れてきている。
- ヒダの色は白色〜淡いピンク色。胞子紋は淡ピンク~淡紫色とのこと。
- 柄は垂生。白色で短く、中実。
- 吸水性があり、肉は白色で味が良い、肉厚。