キクラゲ目・キクラゲ科・キクラゲ属
Auricularia sp.
大雨が降った次の日、1本の広葉樹に褐色の物体が密集していた。原色図鑑では径6㎝と記載されていたが、今回収穫したのは最大で10.5㎝にもなっている。やはり昨日の大雨が影響したのであろう。
褐色なのでAuricularia auricula-judaeと同定したかったのだが、図鑑と見比べると背面(非子実層面)に微毛が密集しているそうなのだが、デジタル顕微鏡を使っても確認することができなかった。むしろ子実層面に毛を確認した。この特徴を持つキクラゲは手持ちの図鑑では発見できなかったので、不明種とする。
各部位を観察する
子実層面
- 径1㎝~10.5㎝、耳状~円盤状と変形が多い。
- 淡褐色で、顕微鏡で拡大すると細かい毛が密集している。
背面
- 褐色で、柄は上部にある。
- 無毛平滑で、光沢があり半透明である。
断面
- ゼリー状だが肉質はしっかりとして、押しても中身が飛び出ない。