ハラタケ目・イッポンシメジ科・イッポンシメジ属
Entoloma album
○○イボカサタケの一種。前回のダイダイボカサタケと同様で、梅雨入りすると雑木林のいたるところで群生している。柄が細長く、カサの頂点に乳頭突起がある特徴のあるキノコなので同定は容易。
サイズが幅広く、3㎝程のものから15㎝を超える大型のものまで確認した。はじめ別種だと考えたのだが、特徴が酷似しているので同種としていいだろう。
各部位を観察する
カサ
- 径3~6㎝、鐘形のち中高の平らに開く。
- 湿時透明感のある黄白色、乾燥すると白色の繊維が浮き出る。
- 頂点に乳頭突起。
- 湿時カサが透けてヒダが透けて条線が発生する。
- カサの縁が欠けて鋸状にギザギザになることが多い。
ヒダ
- 上生でやや疎。ヒダ幅は0.5~0.7㎝、カサと同色。
- 胞子紋は肉桂色。
- ヒダ側面に垂直に脈が走っている。
- ヒダの縁は白色。微細な毛あり?
柄
- 全長10㎝~18㎝×0.6~0.7㎝、繊維状で細長く上下同径。表面はカサと同色。
- 中央に縦のすじが走っている。
- 繊維がねじれていることが多い。
- 中空。基部に菌糸を纏っている。