ハラタケ目・テングタケ科・テングタケ属
Amanita vaginata
7月14日に撮影したテングタケ5種の1つ、ツルタケ。イボもツバもなく質素な容姿だが、上品さを感じさせられる。
ツルタケにも類似種が複数あり、ナガミノツルタケやミヤマツルタケ、ツチイロオオツルタケがあるらしい。どれも図鑑に掲載されておらずネットにも出回っていないが、三河の植物観察さんのツルタケ情報を見る限りツルタケで間違いないだろう。多種と区別する点は、カサ色が灰色～灰褐色ということだろう。柄の模様は一般的に平滑だが、鱗片に覆われていることもあるそう。
各部位を観察する
カサ
- 径55㎜、半球形。無毛平滑。
- 中心部と溝線は灰褐色、その間は灰色。
- 半径1/2程度まで長い溝線がある。やや粒状線状。
- 湿時粘性あり。
ヒダ
- 離生でやや密。ヒダ幅5㎜、白色。
- 胞子紋は白色。
- 写真で確認すると連絡脈がある。
柄
- 全長130㎜×10㎜、平滑で上下同径～上部がやや細くなる。白色。
- 基部に膜質さや状のツボがある。
- 中空。だが意外と強靭。
