ハラタケ目・イッポンシメジ科・イッポンシメジ属
Entoloma conferendum
朽ちてボロボロになった切り株にアクニオイタケと仲良く発生していたキノコ。前回マメホコリと遭遇した切り株と同じであり、キノコにとって優良物件のようだ。
柄は簡単に縦裂けてしまうので、きれいな状態で撮影することはできなかった。というより、ほとんどがカサの重みに耐えられなかったのかペチャンコになっていた。
自信度を★★★☆☆にしたのは大手図鑑に掲載されている写真とカサの色や条線が違うからである。ただ、ネットで検索すると一致している写真が多くヒットするのでミイノモミウラモドキでいいのかもしれない。
(2023.08.02)フォトギャラリーに写真を追加。こちらの方が図鑑と合致しているかも。
各部位を観察する
カサ
- はじめ円錐形で、しだいに中央が山形に盛り上がって周囲は平らに開く。
- 暗灰褐色、中央部ほど色が濃くなる。乾燥度合いにより、白い繊維に覆われて灰色。
- 湿った時、無毛平滑で半透明になりヒダが透けて見えて条線を表す。
- 手触りはアルファゲルのよう。
- 臭いはシイタケと同じキノコ臭。
- 味はない。食感はカサはムニュムニュで、柄はシャキシャキしている。
ヒダ
- 離生で密、白色→肉桂色。胞子紋は肉桂色。ヒダ幅は厚く、カサ肉は薄い。
柄
- 繊維質でカサと同色。中空で潰れやすい。よくねじれている。
フォトギャラリー
2023年06月10日に奈良県にある八経ヶ岳を登山中に撮影したもの。原色図鑑「灰褐色で繊維状の条紋」の内容と合致している。こちらが正しいかもしれない。