私、きのこんふぉ。

A blog about my mushrooms collection

トガリアミガサタケ、食べてみた

採取したトガリアミガサタケ、美味しいというので食べてみた。

 アミガサタケは微量だがジロミトリンという毒を持っている。これは生食すると吐き気や下痢、痙攣などの症状が発生するらしい。そんな毒キノコだが、フランスでは高級食材として珍重されているようなので、実食してみた。

 ジロミトリンは揮発性が高いため、1分間煮沸したり乾燥させたりすると毒が容易に抜けるという。その中でも乾燥させた方旨味が出て、いい戻し汁が出るというので天日干しを選択した。

 アミガサタケを半分に切ると、トビムシがぴょんぴょん飛んでいた。参考にした動画には塩水5%に10分ぐらい漬けると書いてあったが、間違えて15%にしてしまったことに気が付き5分程度で切り上げ。正直流水で落とすだけ十分かもしれない。

その後、天日干しを始めたのだが、しばらく雨模様だったので1週間ぐらい放置してカラッカラにした。

水に漬け始めてから30分後、戻し汁がだいぶ出てきた。乾燥させすぎちゃったかなと思ったが、しっかりとエキスが抽出していてよかった。このあと3時間ほど放置。
戻し汁をすくって舐めてみる。うーん、美味しくないなぁ。旨味は感じず、しじみエキスのような感じ(舐めたことないが)

火を通してみた。舐めてみる。うん、味が濃くなっただけだった。2杯目はいらない。

 バターで炒めてみた。うん、バターが美味しい!食感は頭部は歯切れが良くプツッって感じで、柄は弾力があり歯応えがありコリコリしていた。が、まず臭いが食欲をそそらないし、再度嗅ぎたいと思わなかった。悪臭と言われるスッポンタケの方が癖になるものがあった。
 総評としてわざわざ食べるものではない。その晩食卓に出てきたブナシメジを食べて、改めてスーパーに並ぶキノコの優秀さを実感したのだった。
 次回採取したらクックパッドとかのレシピを参考にしてちゃんと調理して食べてみようかな。