ハラタケ目・ヒドナンギウム科・キツネタケ属
Laccaria sp.
周辺に樹木はなく、コツボゴケの生息地上に束生株が群生していた。コケ上に発生しているためケコガサタケ属を疑ったが、ヒダが厚く疎でカサ表面に小型の鱗片があり、柄の基部に菌糸体をともなっているなどの特徴からキツネタケの仲間ではないかと判断した。
各部位を観察する
カサ
- 径~2.6㎝、まんじゅう形のち平らに開く。やや波打つ?
- 橙色で湿時透明感があるが、乾燥すると淡色になる。
- 湿時条線があり、表面には白色の微細な鱗片を伴っている。
ヒダ
- 直生で疎。ヒダ幅2㎜、厚め。
- カサと同色より淡色だが、成熟すると肉桂色になる。
- 連絡脈あり。
柄
- 全長3.4㎝×2㎜、長身で上下同径~下部がやや太まり棍棒形。カサと同色。
- 基部に白色の菌糸体を纏っている。
- 中身は中空、軟性。