私、きのこんふぉ。

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ナガエノウラベニイグチ

イグチ目・イグチ科・アシベニイグチ属(旧ヤマドリタケ属)

Caloboletus(Boletus) quercinus

自信度★★★★★ 2023年09月30日撮影

 いつも通り緑地の丘を散策していると、雑木林との境目に群生~束生していた。ナガエノウラベニイグチ、一見灰色で地味な容姿をしているが”ウラベニ”の名の通り管孔面が濃いオレンジ色をしているのが特徴的である。比較するまでもなく本種と同定していいだろう。
 図鑑ではヤマドリタケ属(Boletus)となっているが、2014年以降”アシベニイグチ属(Caloboletus)”が新設され移行した。
 本種は日本固有種であるが、北米にCaloboletus firmusという瓜二つのイグチがあるため、将来的に編入されるかもしれない。

各部位を観察する

カサ

  • 径8.5㎝、平たいまんじゅう形。中央がやや窪む。
  • 丁字色~カーキで微細な毛に覆われてしっとりしている。ビロード状。
  • 鈍縁で縁が内巻いている。

管孔

  • やや垂生~直生で密(0.1㎜)。管孔幅7㎜<肉幅11㎜。
  • 平坦形。孔口は黄赤色管孔断面は濁った黄白色
  • 変色性あり。濃い緑みの青に変色する
  • 胞子紋はオリーブ色。

  • 全長11.5㎝×2.5㎝、長身で太く上下同径。
  • 平滑でやや縦じわが浮いている。
  • 最上部は黄色、上部から下部にかけてオーロラ状に赤みを帯びる
  • 基部はカサと同色~濃いめ。
  • 中実で強靭。クリームイエロー。
  • カサの肉はやや青色を帯びるが、柄の肉は変色しない。

毒・におい・味など

  • におい:やや酸味のあるキノコ臭。
  • 味:ぼそぼそ。シイタケに似た味。