イグチ目・ディプロシスティス科・ツチグリ属
Astraeus sp.
旬は夏から秋だが、ほぼ通年雑木林で確認できる。エリマキではないツチグリ。エリマキツチグリは何度か見かけたことがあるが、ツチグリは今回が初。旬が夏~秋ということで叩いても胞子がでない状態だったが、状態がよかったので撮影した。
「キノコの湿度計」の異名を持ち、外皮は水分を含むと膨張して開き、乾燥すると収縮するそうだ。その理由については、「転がりやすいように」や「内皮を押して胞子を放出するため」と考えられている。学名「hygrometricus」 も、湿度計を意味する「hygrometer」に由来している。
しかし、日本のツチグリは分子系統解析の結果、世界に広く分布するAstraeus hygrometricus とは異なると判明されたそうだ。(2010年)
各部位を観察する
頭部
- 外皮が割れて9片(7~10片)に開いている。ひび割れた銀白色の模様がある。
- 成熟すると中央に孔が開き、衝撃を与えると胞子が飛び出す。
断面
- 子実体・外皮ともに焦げ茶色。