ハラタケ目・クヌギタケ科・クヌギタケ属
Mycena stipata
早春のクヌギタケと言えば、本家クヌギタケではなくアクニオイタケだそうだ。大手図鑑も「新装版山溪フィールドブックス きのこ」しか掲載されておらず、似た種類が多いので確信が持てない。ただ、早春で針葉樹のクヌギタケ属はアクニオイタケとセンボンクヌギタケの2種類しか確認できないので、消去法的にアクニオイタケで間違いないだろう。
アクニオイタケの最大の特徴は臭い。確かにした。ただ、アンモニア臭やら薬品臭やら灰汁のような臭いやら言われているがよく分からなかった。刺激臭もツンとするといえばする程度。摘み取ってすぐ嗅ぐのではなく、しばらく放置して乾燥させてからの方が比較的強く感じた。
各部位を観察する
カサ
- 無毛平滑で円錐形~釣鐘形~中高の偏平~偏平、暗褐色→ベージュ色。
- 薄く、ヒダが透けて条線になっている。縁はやや鋸歯状。
- 乾燥したものをすり潰すと臭いあり。(アンモニア臭?薬品臭?)
ヒダ
- 直生でやや疎~やや密、白色。
柄
- 細長く無毛平滑、中空。
- 色はカサと同色~やや淡い。
- 基部に白い菌糸束がある。