スッポンタケ
スッポンタケ目・スッポンタケ科・スッポンタケ属
Phallus impudicus
キノコシーズンも終了した11月中旬に、ないだろうなと思いつつぶらぶら有馬富士公園を散策していると、1本の広葉樹とクマザサの間に発生していた。それほど珍しいキノコではなく、竹林や雑木林に発生するそうだが、全く予期していない場所にあったので変な声が出ちゃった。
本種はヒダを持っておらず、代わりにグレバの臭いで虫をよび寄せて胞子を運んでもらう花の花粉ような特徴を持った面白いキノコ。
一般的に悪臭と言われているが、個人的には”独特な臭い”程度で病みつきになる臭いだった。どんな臭いだったか失念したので、次回発見したら書き留めておこう。
(2023.10.30追記)
お馴染みの竹林でスッポンタケの大群に遭遇した。先日散策したときに恐竜の卵みたいなモノに遭遇して凄く気味悪かったのだが、まさかのスッポンタケの幼菌だった。中国では高級食材(珍味)なんて話も聞くので、後で美味しく頂いた。美味しくなかった。
各部位を観察する
頭部
- 頭部はオリーブ色で、グレバという粘液が付着している。
柄&断面
- ヘチマスポンジのようにスカスカで軽く、中空となっている。
- カサほどではないが粘液が付着している。
ツボ
- 縦4×横4.5㎝、卵型。厚みは1cmほど。
- 内部はゼラチン質で弾力があり、予想以上にずっしりしている。
毒・におい・味など
- におい:青臭いが不快には感じない。だが嗅ぎ続けると頭が痛くなる。その頃には部屋に臭いが充満して地獄である。
- 味:柄はほんのり甘い。
- 注意:ハエがうじゃうじゃいるので室内で切断は危険。