ハラタケ目・ウラベニガサ科・ウラベニガサ属
Pluteus cervinus
6月中旬、奈良県にある八経ヶ岳を登山中に(弁天ノ森付近で)朽ちた丸太から発生していた。カサに繊維紋はあるが条線はなく、ヒダが離生でピンク色であればウラベニガサと断定していいだろう。海外ではカサの褐色系の色から鹿を連想して「Deer Mushroom」と呼ばれているらしい。
ただ、かさの色調や柄の表面の形質などにはかなりの変異があるそうで、実は別種の可能性もあるため自信度は★★★とした。
各部位を観察する
カサ
- 径6㎝、はじめ鐘形からまんじゅう形を経てやや中高の平らに開く。
- 褐色系、ねずみ色~灰褐色と幅広い。
- 放射状の繊維模様がある。若い個体は微細な小鱗片があるそう。
ヒダ
- 離生で密。ヒダ幅は0.9㎝、白色のちピンク色。
- 胞子紋はピンク色。
柄
- 柄6.5㎝×0.5㎝、繊維状で上下同径。やや上部が細い。
- 表面は白色で上方向に毛羽立っている。
- 下部にはカサと同色の繊維模様がある?胞子が付いただけ?
- 中実。肉は白色。