タマチョレイタケ目・科・属
Polyporales gen. sp.
広葉樹そばの地面に単生していた。見た目や特徴からタマチョレイタケの近縁種だと思っていたが、コウタケの近縁種でイボタケ目イボタケ科の可能性が極めて高いことが判明した。地上生である点、有柄でカサが幾重にも発生している点などからイボタケの仲間と早合点したが、カサの質感やにおいがどう考えてもタマチョレイタケ目と合致しており、子実層托がイボではなく多孔菌型なのでタマチョレイタケ目が正解だろう。
各部位を観察する
カサ
- 径13㎝、肝臓形で窪んで漏斗状。
- 赤香~砥粉色で放射状に隆起した凹凸がある。
- 縁は白~黄白色で先鋭。
管孔
- 垂生で密(0.5~1㎜)。多角形。
- 管孔幅2㎜<肉幅5㎜。外側は汚白色だが、肉近くは白色。
柄
- 全長10㎝×1.8㎝。
- 基部は二股に分かれており、途中で折れた痕跡があるため根に結合していたと考えられる。
- 中身はコルク質。肉は黄白色で強靭かつ柔軟性を持っている。
04毒・におい・味など
- におい:タマチョレイタケ。クジラタケのにおい。