ベニタケ目・ベニタケ科・ベニタケ属
Russula nigricans
7月はじめ頃から緑地のいたるところに発生していた。傷つくと赤色に変色した後、じっくりと黒変していく特徴がある。フォルムから見ても大型でズッシリしているため他のベニタケと判別が容易。
しっかりと火を通すのであれば食用できるようだが、生食は重度の消化器系の中毒を起こす毒が含まれている。食べないほうが安心。
類似種としてニセクロハツやクロハツモドキがあるが、ヒダの密度と黒変の有無から判別できる。どちらも加熱しても毒は抜けないので見極めが必要。しかも死者も出ている猛毒である。
各部位を観察する
カサ
- 径9㎝、まんじゅう形で中央が窪んでいる。
- はじめ汚白色であるが、しだいに外側から黒変していく。
ヒダ
- 直生~やや垂生でやや疎。ヒダ幅0.8㎝、白色。
柄
- 全長5㎝×1.9㎝、上下同径。
- 太く質堅いが、カサに対して短い。
- 傷つくと赤色に変色した後、時間をかけて黒色に変色する。