ベニタケ目・ベニタケ科・ベニタケ属
Russula olivacea
緑地の遊歩道側の草地に単生していた。以前付近で採取したベニタケ属は種小名が特定できなかったので期待していなかった。が、カサに同心円状の模様がある特徴からクサイロアカネタケと同定することができた。
しかし和名の”クサイロ”は学名の”olivacea(オリーブ)”を和訳したものだと思われるが、真っ赤である。図鑑を確認しても「濃紫赤色、ワイン色、赤褐色」と続いて「オリーブ褐色」とむしろ赤色が主体のように感じる。命名者が採取したものが偶々オリーブ色だったのだろうか。
各部位を観察する
カサ
- 径85㎜、平たい漏斗形。縁は丸みを帯びている。
- 濃い赤色の地に、濃い赤紫色をした同心円状の模様がある。
- やや粘性あり。
ヒダ
- 離生で密。ヒダ幅〇㎜、カスタードクリーム色~橙黄色。
- 胞子紋は黄土色。
柄
- 全長65㎜×17㎜、ほぼ上下同径。
- シワ状の縦線があり、表面は桃色を帯びる。
- 海綿状。肉は白色。