イグチ目・ヌメリイグチ科・ヌメリイグチ属
Suillus granulatus
10月下旬、アカマツ周辺のコケ上に群生して発生していた。チチアワタケ、カサ表面が著しい粘液に覆われて柄に細かい粒点が密布し、幼子実体では管孔面に黄白色の乳液が分泌しているのが特徴である。後者はサンプルがなかったので確認できなかったが、前者の特徴と一致しているのでチチアワタケと同定して間違いないだろう。学名のgranulatusはgranular(粒状の)が由来であろう。
一応可食であるが、表皮と管孔を食すと下痢になるそう。咀嚼はしたけど、昼にケンタッキーを食べたばっかりだったので吐き捨てた。(チチアワタケ、咀嚼してみた)
各部位を観察する
カサ
- 径5.1~6.4㎝、平らなまんじゅう形。
- 栗色~黄色で、強い粘液を纏う。
- 表皮は繊維模様で強靭、裂けづらい。
- 縁は管孔が厚い。
管孔
- 垂生状直生でやや密(1㎜)。管孔幅最大11㎜、内山形。肉幅最大13㎜。
- レモン色で、孔口は類円形~不整多角形状。
柄
- カサ長14㎜+柄長43~55㎜×柄幅8㎜、上下同径。
- レモン色の地肌に、永久性の細かい粒状点がある。のちに粒状点は栗色へ変色。
- 菌糸あり。
- 中身は中実で強靭。レモン色。
毒・におい・味など
- 毒:表皮と管孔を食べると下痢?(おそらく粘液が原因)
- におい:トップクラスに甘い。
- 味:無味、触感は弾力があり◎。