ハラタケ目・テングタケ科・テングタケ属
Amanita pantherina
緑地でブナ科が生い茂っている場所に単生していた。4月ごろキノコが発生しそうなポイントとしてマークしていたが、テングタケ属やイグチ系と沢山生えていてパラダイス状態だった。イグチはほぼ全部カビで真っ白になっていたが。
見たかったキノコの1つ。褐色のカサに真っ白で大型のイボが散在しているのが特徴。類似種としてテングタケダマシがあるが、柄のささくれ状鱗片の有無で判断するのが分かりやすいかもしれない。かなり状態がいいので興奮した。
各部位を観察する
カサ
- 径85㎜、扁平で中心がやや窪む。縁はやや内巻き。
- 褐色で中心部ほど濃くなっている。
- やや粘性があり、縁周辺に浅い溝線がある。
- 比較的大きめのイボが全体に点在している。
ヒダ
- 隔生で密。ヒダ幅は8㎜、白色。
- 胞子紋は白色。
柄
- 全長130㎜×13㎜、上下同径。
- 膜質のツバを持つ。白色。乾燥するとやや灰褐色になる。
- 最上部は白色。下部に向かうにつれて微細なだんだら模様になる。
- やがて上向きのささくれ状鱗片となる。
- ツバより下は白色の繊維は消え、上向きの細かい繊維状鱗片となっている。
- 根元が塊茎(かいけい)状に膨らんでいる。白色でまさに壺である。
- 塊茎の上部に輪っか状や環状の模様がある。図鑑を見るとより成長するとツボから分離しそう。
- 中身:中空。肉は白色。
毒・におい・味など
- 毒:有毒。消化器系、神経系の中毒症状が起こるそう。
- におい:胡椒もやし炒めのような臭い。