チャワンタケ目・ノボリリュウ科・ノボリリュウ属
Helvella acetabulum
4月下旬、乾燥したコケにシワシワになったチャワンタケを発見した。見栄えが悪かったので、撮影するか迷ったのだが、今回の収穫がアラゲベニチャワンタケ属1株のみだったので撮影することに。
ウラスジチャワンタケは、アミガサタケと同じく春が旬のキノコであり、外側の顕著な縦うねが特徴なので同定は容易である。撮影した個体はコケに発生していたが、図鑑によると砂利道など限定はないようだ。
各部位を観察する
子実体&子実層面
- 頭部は30mm×2cm超の大型。有柄だが、境界は不明瞭。
- 引っ張るとプチっとちぎれやすいが、揉む分には弾力があって食感は良さそう。
- 灰褐色で、無毛平滑。乾燥すると外皮がまばらに裂けて、白色の肉が露出する。
- 中空。脈は内側にも走っており、柄は薄い部分と厚い部分が交互になっている。
外面
- 全体に顕著な脈状の縦うねがあり、頭部は網目状で凸凹している。
- 頭部は子実層面と同色で、灰褐色。下に行くにつれて退色し、汚白色になる。
- 頭部を顕微鏡で拡大すると、粒上の鱗片を確認することができる。